寂しさの種

世の中の多くの人間は「寂しい」なんて感情をどこか遠ざけて生きている。

仕事だ、趣味だ、家族だ、と何かしらで誤魔化しているけどな。
だが、その寂しさの種を放置すれば、いつかは自分の中で肥大化して手に負えなくなる。

今日はそんな寂しさの種がどこに潜んでいるのか、ちょっと暴いてみるぞ。

ヒートテック一枚買うだけで見えてくる孤独

お前ら、仕事帰りにユニクロ寄ってヒートテック買ったことあるだろ。

これ、普通だと思ってるか？寂しさに満ちた儀式みたいなもんだぞ。

夜の冷え込む時間帯、暗い街を歩いて「明るくて広いユニクロ」に入る。

店内には冬のファッションに着飾ったマネキンが並び、そこには誰かのための暖かさなんて一欠片もない。

お前が買うのは「誰に見せるわけでもない自分のためだけのヒートテック」。

自分を守るための一枚、これ以上でも以下でもない。

それがどれほど自分のちっぽけさを浮き彫りにするか気づいてるか？

しかも、店を出た後に待っているのは「真っ暗な家」だ。
家に帰れば、一人で袋を開け、あの小さな透明フックと格闘する。落とす→探す→見つける→少し嬉しい。

この一連の流れを誰とも共有できない虚しさ。
お前はそれを「普通のこと」とか「些細なこと」と片付けるかもしれんが、それこそが寂しさの根源なんだよ。

ヒートテックを買うお母さんを想像してみろ

「いや、別にヒートテック買うくらい普通だろ」とか言い訳してるお前に一つ問いたい。
これをお前のお母さんがやってたらどう感じる？

一人でユニクロ行って、ヒートテック買って、誰もいない家で一人それを開封してる姿を想像してみろ。
急に「実家帰りたい」とか思うんじゃないか？

その感情こそ、お前が普段見逃している寂しさの種だ。
普段は気にも留めないけど、いざ目の前に提示されるとどうしようもなく切なくなる、そんな種がそこら中に転がっている。

それを見逃している時点で、お前は自分の孤独を直視する勇気がないってことだ。

寂しさは「普通の行為」に隠れている

「ヒートテックを買うだけなんて普通のことだ」と思うかもしれんが、寂しさは常にこういう「普通の行為」の中に潜んでいる。

広いユニクロ、透明フック、誰もいない家、全てが積み重なってじわじわと心を蝕む。
こういう寂しさに気づかないふりを続けていると、そのうち自分でも手に負えなくなるぞ。

お前らは今、寂しさの種から目を背けている。

その結果、いずれその種が育ち、どうしようもない孤独の樹になる未来が待っているかもしれん。
冷え込む夜、ヒートテックを買う一人ぼっちの自分を想像してみろ。それが現実だ。

最後に一言だけ言ってやる。「寂しさに鈍感でいる奴はいつか痛い目見るぞ」。
こういうちょっとした寂しさを無視するな。

たまには、誰かに連絡してみるのもいいんじゃないかな…。親に連絡するとかさ。

とりあえず俺はヒートテックは通販で買う。