1月10日は110番の日 ― 世界共通「助けて」のハンドサインを広げよう
1月10日は「110番の日」として、防犯意識を高めるために決められた日です。この日は、みんなに安全を意識してもらうためのきっかけになる日なんだ。
今の世の中では、振り込め詐欺や強盗、ひったくり、ストーカーなど、たくさんの危険があります。それに、新型コロナウイルスの影響で家にいる時間が増えたことで、家庭内での暴力(DV)や子どもへの虐待が大きな問題になっています。2020年度には、DVの相談件数が19万件以上、子どもへの虐待の相談も20万件以上となり、どちらも過去最大の数でした。
でも、ただ心配しているだけでは何も変わりません。私たちができることがいくつかあります。その一つが、「助けて」のハンドサインを覚えて広めることです。
世界共通の「助けて」のハンドサインとは?
「助けて」を意味するハンドサインを知っていますか?このサインは、カナダの「カナダ女性財団」という団体が作ったものです。このハンドサインを使えば、声を出さなくても周りの人に助けを求めることができます。このサインについて、カナダ女性財団(Canadian Women’s Foundation)の公式ホームページには、次のようなアドバイスがあります。「このハンドサインに気付いても、その話題には触れずに自然な会話を続けてください。」
ハンドサインの方法
- 手のひらを広げて相手に向ける。
- 親指を手のひらの内側に曲げる。
- 親指の上に、ほかの4本の指をかぶせるように握る。
この動きをすると、「助けて」というメッセージになります。たとえば、危ない相手が近くにいるときでも、このサインを使えば周りの人にこっそり助けを求められます。
実際に命を救った事例
このハンドサインのおかげで助かった人もいます。アメリカのケンタッキー州で、10代の女の子が男性に連れ去られる事件がありました。彼女は車の後部座席からこのハンドサインを使い、後ろの車の運転手がそれに気づいて警察に通報しました。その結果、警察が車を追いかけて、女の子は無事に助けられました。
このハンドサインを知っていた女の子、そしてその意味を理解していた運転手。この二人がいたからこそ、命が救われたのです。
ハンドサインを広げることの大切さ
どんな危険がいつ起こるかは誰にも分かりません。だからこそ、このハンドサインをみんなが知ることが大切です。自分の身を守るためだけでなく、周りの人を助けるためにも覚えておきましょう。
みんなに教えて広めよう
- このサインを自分だけが知っているだけでは足りません。家族や友達、学校の先生など、たくさんの人に教えてあげましょう。
- SNSや普段の会話でも、このハンドサインについて話してみるといいですね。
一人ひとりが注意することは大切ですが、ストーカーやDV、子どもへの虐待といった問題は、一人だけで解決できるものではありません。みんなで助け合うことが必要です。そのために、まずはこのハンドサインを知ることが第一歩です。
みんなで助け合える社会を目指して
「110番の日」は、安全な社会を目指すための大事な日です。この日をきっかけに、「助けて」のハンドサインを覚え、広めていきましょう。
簡単なことから始めてみてください。このハンドサインを覚えて、周りの人にも教えてあげる。それが、命を守る一歩になります。今日からできることを始めてみましょう。
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